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鯛焼きは鯛焼き

これから記すことは、別に話を盗み聞きしようと
思った訳ではない。
大きな声だったから聞こえてしまっただけ。
ご了承願いたい。

昨日のこと。
電車を待っていると、ホームで
高校生くらいの女性4人がしゃべっていた。
その中の3人は、近所の鯛焼き屋さんで買ったと思われる
鯛焼きを食べていた。

食べていない女性1人が、食べている3人に向かって
こう言った。
「それ、まずくない?」
「えっ、別においしいよ」と返して、食べている女性。
「それ作ってんの、日本人じゃないじゃん。日本の味じゃないじゃん。
日本人じゃないのに、日本の心が判るはずないじゃん!」

「そうかなぁ」と食べている女性が返すと、
「捨てちゃえよ。もう絶対買っちゃダメだよ」
と、食べていない女性は
ふてくされた表情を浮かべていた。

・・・・どうでもいい会話だが
僕はとても腹立たしくなった。
自給率の低い日本で、「日本産の日本の味」を求めようとしたら
ほとんど不可能に近いという事実を
食べていない女性は、知っているのだろうか。
また、母親が作るパスタや父親が作るピザを
「イタリアの心」が分かるはずないと
食べずに、捨てたりするのだろうか。
それは、ドコからやってくる考え方なのだろうか?

彼女たちが食べていた鯛焼きは、僕も時々買うけど
リーズナブルな価格でとてもおいしい。
販売しているのは、中年の女性や
東南アジア系と思われる女性が行っている。

鯛焼きには、働いている人の魂がこもっている。
日本の心は関係ない。
鯛焼きは鯛焼き、ただそれだけだ。
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