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台湾から帰国しました

今週、月曜日から金曜まで
台湾へ行っていました。
先のブログでも記していた
楽生院を訪ねてきました。

15日に大規模なデモがあったようで
台湾入りした日のTVや新聞は、大騒ぎでした。
知っている人がTVに出てきて、ちょっとびっくりしました。

楽生院へ向かう為に乗ったタクシーの運転手も
住所のメモを見せると
「おお、ココですね」(という顔をして)
いつもより反応がよかったです。
(過去には露骨にイヤな顔をする運転手もいました)

僕は内心、かなりドキドキして、訪ねたのですが
状況は一段落してたようで
これまでと同じように穏やかな時間が流れていました。
ほっとしたので僕も、院内でゆっくり過ごさせてもらいました。

到着した日は、日本から真宗大谷派の方々も
訪れておられて、賑やかでした。
一緒に昼食をいただきました。

次の日からは、
雨の音を聞いたり、小鳥の声を聞いたり、木陰で涼んだり
入所者の方々と話をしたり、昼寝をしたり
鉄道工事をする人たちを眺めたり
砂利採取をするユンボーを撮影したりしました。

帰国前の最後の夜、入所者の方々と同行させてもらい
野戦乃月海筆子の芝居を、台北市内へ観に行きました。
基本的に全編北京語だったので、
セリフは理解できなかったけど、刺激的なお芝居でした。
日本で観るのとは、また違った趣を感じました。
6月には、東京でも公演があるそうなので
また観に行きたいと思います。

取材としては、たいしたことはできませんでしたが
「この場所が、残っていてほしい。そのために、僕は自分の出来ることをやる。」と
決意を固めることができた、5日間の旅でした。

楽生院で起こっていること

楽生院は、台湾にあるハンセン病療養所のこと。
かつて日本が台湾を植民地にしていた頃の隔離施設だ。
ここで、元患者に対する強制移転が問題となっている。
療養所の場所に地下鉄が通るため、
元患者は移転するようにと、市から迫られているのだ。

昨年、僕が制作したビデオ「たのしき われらが楽生院」という作品は、
この移転問題について取材したもの。
あまり沢山の人には見てもらっていない作品だが
日本国内で、この問題を映像で伝えているのは
おそらくこれだけだろう。
「隣のくにの問題じゃないの?」と思う方も、
もしかしたらいるかもしれないが
楽生院には、植民地時代に隔離され
現在もここで暮らすお年寄りが沢山いらっしゃる。
また、当時から現存する建築物も多い。
全く無関係だとは言えないと、僕は思っている。

その楽生院で、強制移転が激化し始めたと
知人から情報をもらった。
支援者や当事者の中には、ケガをした方もいるという。
調べてみると、日本の新聞も報道していた。
こちら

昨年3月に訪れて以来、しばらくご無沙汰していたが
このニュースを聞いて、たまらない気持ちになった。
今月中に、台湾を再訪しようと決意した。
・・・最近、金欠気味なのだが
そんなことを言ってはいられない。

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興味のある方は、是非ご購入ください。
OurPlanet-TV
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