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上映会終了

3月22日のビデオアクト上映会「〜死ぬまで、働ける?〜」が終了しました。
約40名という多数の方にご来場いただきました。
ありがとうございました。
沢山ご来場いただいて、ホッとしました。
中には会場を閉めるまで目に涙を浮かべている人もいらっしゃって
びっくりしました。

会場でも述べましたが、この上映会のプログラムは
「中高生の頃、好きな子にお気に入りの音楽を
カセットテープに吹き込んでプレゼントする感じ」で
僕がセレクトしました。

楽しい気分には、とてもなれない「カセットテープ」だったかも
しれませんが、僕が何を意図していたのかは
観て頂いた方には感じていただけたかなと思っています。

自分の作品に対しては、今まで指摘されていなかった部分を含んだ
ご感想もいただきました。
上映することによって、いろんな人の感じ方に触れられるのも
上映会の醍醐味です。

たくさんの勇気をいただきました。
ありがとうございました。

明日から2日間、長野へ行ってきます!

死ぬまで働ける?

来週の木曜日、上映会を行います。
今回の作品のセレクトは、僕が担当させていただきました。
昨年末に完成した僕の作品も上映されますので、
ご都合のよい方は、是非ご来場ください。
自作も入っているので、大きな声では言いませんが
どれも傑作です!

以下は案内文です。

第33回 VIDEO ACT! 上映会
『〜死ぬまで、働ける?〜』
http://www.videoact.jp
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■2007年3月22日(木)19時〜
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お金のためなら、サービス残業もいい?
お金のためなら、差別をしてもいい?
お金のためなら、命をなくしてもいい?

働きすぎのニッポン。
勝ち組、負け組という格差社会が広がるニッポン。
過労死という言葉を作り上げ、輸出したニッポン。
自殺者の数が、年間3万人を越え続けるニッポン。
それでも景気は上向きで、豊かな国といわれるニッポン。

日本版エグゼンプション=過労死促進法が議論されている中、
働くこと、そして生きることの意味を、
映像を通じて、考えてみませんか。

この上映会では、
出版社勤務、広告デザイナー、小学校教諭、
歯科技工士、トラック運転手、ニート・・・
多様な労働・生き方が取材された短編映像
6作品を集めてみました。

ハロー、ワーク!ハロー、ワーカーズ!
働くこと・労働を通して、ニッポンを見てみよう!


〇上映作品〇
■学校を辞めます 51才の僕の選択 (16分30秒)

2006年3月に東京都の公立小学校を中途退職した
ビデオ制作者自身の退職過程を記録した作品。
退職の原因は、ストレスによる体調悪化。
切っ掛けは、英語教育に関する新聞への投書だった。
そこには、現在の全ての教職員にのしかかっている過酷な労働条件があった。
<東京ビデオフェスティバル2007 優秀作品賞・受賞作品>

撮影・編集・構成/湯本雅典

■3分ビデオ三部作「娘の時間」「息子の場合」「三分間の履歴書」(計9分)

レイバーフェスタで大好評。木下昌明さん3分ビデオの作品集。
広告デザイナーとして働く娘。帰ってくるのは、いつも深夜から明け方だ。
仕事がなく、ニートになりかかった息子。TVゲームで時間を埋めている。
そして、マスコミの下請けで働いている私・・・。
ひとつの家族の状況から、日本社会が見えてくる。

撮影・編集・構成/木下昌明

■入れ歯作りの現場から〜口の中の偽装問題 (18分) 

歯に不具合が生じた患者は、歯科医で入れ歯や差し歯を依頼する。
ほとんどの歯の製作は、歯科医から、専門家・歯科技工士へ依頼されている。
しかし、この3者間には、マンション耐震強度偽装事件と
同様の構造(ドッグフード理論)があるという。
歯科技工士の厳しい労働環境。業界構造の皺寄せは、患者の口へ。
入れ歯・差し歯の質の低下につながりかねない現実があった。
<2005年Our planetTV・トーチプロジェクト企画賞・受賞作品>

企画・構成:加藤雅司/岩澤毅  撮影・編集:吉津光雄/加藤雅司 
イラスト:加藤優子 アニメーション:白石草   

■労働者は奴隷か!〜住友大阪セメント残酷物語〜 (20分30秒)
首都圏で続く建設ラッシュ。24時間フル稼動、コンビニ状態だ。
その一方で、セメントを運ぶ労働者もフル稼働で働いている。
かれらの多くは、歩合給という違法な雇用関係の下にある。
月に550時間働かされ、奴隷のような扱いに異議を唱え、
職場でたった一人、労働組合に加入したAさん。彼を待っていたのは、
自称・会社関係者による、暴力を使った労働組合脱退工作だった。

撮影・編集・構成/土屋トカチ
ナレーション/申 嘉美
制作/全日本建設運輸連帯労働組合


以上、6作品。
    
    作品上映終了後、制作者・関係者を迎えてのトーク&ディスカッション
    終了予定時刻 20時50分 

場所:東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
    東京・飯田橋セントラルプラザ10階
    東京都新宿区神楽河岸1-1
    JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

参加費:500円

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円
■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
(03-5261-2229, 090-3471-7475)
jyouei@videoact.jp

★上映作品・スタッフ募集中!
http://www.videoact.jp

4回目コトバ広場終了

もう一週間ほど経ってしまいましたが、
先週の3月3日、ポエトリー・リーディングのイベント
コトバ広場終了しました。

当日、開始時間になっても、読み手しか
店内にいなかったので
「ヤバイ。このままじゃ罰ゲームだ・・・」と
焦っていましたら
その後、ぞくぞくと
お客さんに、来ていただきました。
ありがとうございました。

どんなに緊張しても
どんなに拙くても
自分の頭で、コトバで考えて話すというのは
面白いし刺激的ですね。
そんなことを再確認しながら
出演者のみなさんとの時間を楽しませてもらいました。
ありがとうございました。

次回は、5月19日(土)を予定しています。
この企画も1歳になります。
お祭りみたいな感じで
すすめたいと思っています。
乞うご期待!

マンガ蟹工船

評価:
小林 多喜二,藤生 ゴオ,白樺文学館多喜二ライブラリー
東銀座出版社
¥ 600
雑誌の広告で、小林多喜二の「蟹工船」が
マンガになっていることを知った。
「30分で読める・・・大学生のための」と
見出しが付いていたので、
30代の僕には、ちょっと抵抗感があったが
600円という手頃な価格もあり
先日、入手した。
そして一気に読んだ。
繰り返し読んだ。

プロレタリア文学の名作と言われてる「蟹工船」。
僕は大学生の頃に、読んだ記憶がある。
でも、当時の僕には
正直、ほとんど読みこなせなかった。
印象は薄いままだった。
舞台となる「蟹工船」自体、どのような船なのか
想像してもよく判らなかったし
労働者が虐げられたり、警察に弾圧されたりするのは
「昔の話だろう」なんて思っていた。

ただ、現在は違う。
非正規職の不安定な労働者が貧困に苦しみ(僕もその一人デス!)
権力による弾圧が、まかり通っている。
かつては昔話だった「蟹工船」が
現在進行中の話になってしまったのだ。
強烈なリアリティを読むたびに感じる。

「蟹工船」という舞台が、どこかの偽装請負の労働現場や
労働組合すら存在しない職場に、すりかわってしまっただけだ。
今、読まれるべき物語になってしまった「蟹工船」。
脚光を浴びることが、良いのか悪いのか
複雑な思いも残った。

マンガの中では、
この小説を書いて権力に虐殺された
著者・小林多喜二の遺体を囲む仲間や身内も登場する。
メッセージが色濃く出ていて、心震えた。

堂々と虐殺されないうちに、
やるべきことは沢山あるような気がした。
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