それでもボクはやってない

昨日、周防正行監督の11年ぶりの新作
「それでもボクはやってない」の試写会へ出向いた。
試写会券が当たったからだ。
元々劇場で見る予定だったので
大変有難く、拝見させていただいた。

日本の裁判が、被疑者に対して寛容でないことは
少しでもこの国の歪みを知っている人なら判っているだろうと思う。

冤罪を映画の題材へ取り上げる時、
身近で、しかも、ある意味下世話(?)な
痴漢冤罪を題材にしたところが重要なんだと思う。
都市生活を送る人間なら
誰もが遭遇する可能性があるからだ。
練りに練られた脚本からは、
そんなことをしっかりと感じることが出来た。

映画の全体的な印象としては、
色彩が灰色という感じ。
これまでの周防監督の持ち味である
笑いの要素は極端なほど、抑制されている。
ボクは終始、緊張しながら
ラスト近くでは、左手で右手をギュッと握りながら
観ていた。
ボクが被疑者と同じ境遇に置かれたら・・・。
そんな恐怖感でいっぱいになった。

ボクが笑えたのは、竹中直人さんの
最初の出演シーンくらいだった。
しかし、会場内では
複数回も、笑いが起きていた。
それは、被疑者役の青年が理不尽な目にあっているシーンの時だった。
笑っていた人たちは、自分自身や身近な人が
こんな目にあったら、笑っていられるのだろうか。
それとも、もうすでに似たような目にあって
共感して笑っていたのだろうか。

この映画がヒットすることを願う。
そして、冤罪で囚われの身となっている人々のことを
少しでも考える切っ掛けになればいいなと思う。

ボクらへ、いつ冤罪が降りかかっても
おかしくないのだから。

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コメント

「人権と報道・連絡会」っていう市民団体がありまして、
主に報道被害と冤罪事件を扱っていまして、
それにたまに行くのですが、
日本の冤罪事件の酷さと、
それを行政の側に立って報道する日本のマスメディアの非道さは、
筆舌にしがたいですよ。まったく。。。

人権に関して、バリバリ後進国の日本は、
もっとその遅れを自覚させないとやばいっす。
オススメの映画、久々に劇場に行こうと思います。

  • しみけん
  • 2007/01/19 01:40

>しみけんさん
コメント、ありがとうございます。
映画は期待以上に
冤罪事件の酷さを描いてありました。

明日、20日からロードショーのようですよ。

  • トカチ
  • 2007/01/19 10:54
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